古文
更新:2017-07-26 05:51:46
学生時代は、古文の授業に四苦八苦した方は多いのではないでしょうか。かくいう自分も、ずいぶんと苦労をした覚えがあります。同じ日本の言葉のはずなのに、なんでこんなにわけがわからないのだろう、こんな昔の文章を読めたって今の自分には何も関係ないのに……と内心ため息をついていたものです。
しかし、この古文ですが、改めて考えるとかなり奥がふかいのです。わけがわからないと思っていた言葉の数々は、今の日本語に繋がるルーツになっています。現代でも意味を多少変えつつも受け継がれている言葉もあれば、全く使うことのなくなった言葉もあって、そういった視点で見るとなかなか興味深いものがあります。
古典で習うものとしては清少納言の「枕草子」や紀貫之の「徒然草」などがあげられるかと思いますが、これは現代でいうなら流行作家の実体験エッセイです。そうやって考えてみると、何だかおもしろくありませんか?
紫式部の「源氏物語」は、国民的アイドル級のイケメンが、少女から熟女まで次々と女性と恋に落ちていくハーレム物小説だと考えると、平安時代でも恋愛は人間の大きな関心ごとであったことがうかがえますよね。
こうした視点で読んでみると、難解でよくわからなかった古文の勉強も、かなり楽しくなってくると思います。使う言葉が変化しているだけで、今も昔も変わらない人間の営みが見えてきますよ。
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